2007.04.26 Thursday
色について
アフリカの泥染布の色あいが、とっても好き。
見渡すとうちにはいっぱいアフリカの布がある。
そこいらじゅうに掛けてあるけど、
日本の古い家具と違和感なくマッチしているからおどろき。
私の絵もアースカラーが多いが土や石、砂
そんな自然の色に憧れがあるからかもしれない。
真似しても真似しても出せない色、それが自然の色かも。
アフリカの色は「茶色」のイメージがあるけど、
服装なんかはびっくりするほどカラフル。
赤、青、緑、黄、紫・・・ほぼ原色に近い色が多い。
映画「母たちの村」で、
村の道ばたの小さな雑貨屋でカラフルなバケツや
やかん、洋服なんかがぶら下がって
そこにカラフルな布を纏った女性が買い物に来る。
そんな映像を観て、なんて楽しいんだろう!ステキ!と思った私。
普段は原色は嫌いなのに、アフリカの大地の原色は素敵だ。
大地のアースカラーの中にあるから映えるんだろうな。
ポイントカラーとしての原色がそれぞれに個性を発揮してるのに
けんかしていない。調和がとれている。
今の、日本の街中のようにいろんな色がざわざわと氾濫していて
まるで調和がとれていないのと大違いで
色が生きている、という感じがする。シンプルである。
原色ばかりなのに落ち着くのはそのせいだろう。
日本にも日本古来の色名があって、呼び名も美しい。
「萌葱色」「浅葱色」「鉄紺」「代赭色」「鈍色」
そんな名前を知ると、色の見かたも少し違ってくるような・・・
声に出して読む日本語というのがあったけど、
日本の色も声に出して読みたい。色も言葉も美し〜く響くから!
けれども、色には年々こだわりが強くなり、
だんだん使う色も限られてきた気がする・・・
イラストレーターとしては、ちょっと怖い、かも。